こういった疑問についてお答えします。
本記事の内容
・放送大学 大学院の修士・博士後期【学べるコース・入試・学費などについて解説】
本記事を書いている筆者について
この記事を書いているKikuchiは、令和元年10月に通っていた岩手大学理工学部を入学から1年半で中退し、放送大学へ編入しました。
現在は、生活と福祉コースに所属し学士修得を目指して勉強しながら、ブログを書いています。
今回は、放送大学の大学院について解説していきます。
放送大学は通信制大学ではありますが、大学院が設置されていて修士や博士の学位の修得を目指すことが可能です。
記事では放送大学の大学院でどんなことが学べるコースがあるのか、入試制度や学費について詳しく解説していきます。
放送大学の大学院に入学を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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放送大学 大学院の修士課程について
まずは、修士課程の方から解説していきます。
学べるコースは7つ
放送大学 大学院の修士課程は、文化科学研究科 文化科学専攻の下に7つのプログラムがあります。
修士全科生は、7つのプログラムから必ずどれか1つのプログラムに所属しなければなりません。
・生活健康科学プログラム→生活・健康・福祉に関することを学ぶ
・人間発達科学プログラム→教育に関することを中心に学ぶ
・臨床心理学プログラム→臨床心理士の養成・研修
・社会経営科学プログラム→社会のガバナンスを中心に学ぶ
・人文学プログラム→日本や世界の歴史を中心に学んでいく
・情報学プログラム→情報システムやコンピュータに関することを学習
・自然環境科学プログラム→自然科学を中心に学習していく
詳しい授業科目の内容について知りたい方は、放送大学ホームページ上の授業科目案内からご覧ください。
学生の種類
放送大学大学院の修士課程は、学生の種類が3通りあります。修士全科生と※修士選科生・修士科目生に分けられます。
学生の種類
・修士全科生→修士課程修了を目指して勉強していく学生
・※修士選科生・修士科目生→修士課程の学びたい科目を履修する学生
※修士選科生と修士科目生の違いは、大学院に在学できる期間です。(修士選科生は在学できる期間が1年間、修士科目生は在学できる期間が半年間)
ちなみに修士選科生・修士科目生、どちらも1科目から履修することが可能です。
入学試験・入学時期について
修士全科生として入学する場合は、入学資格を満たして試験に合格する必要があります。
一方で修士選科生・修士科目生の場合は、満18歳以上であれば誰でも入学することができるため、入学試験はありません。
修士全科生の入学資格(参考:放送大学 学生募集の概要)
・大学をすでに卒業した方(卒業見込み)または、大学を卒業した方と同等以上の学力があると認められた方
修士全科生の入学試験(参考:放送大学 学生募集の概要)
・第1次選考
→志望するプログラムの筆記試験を実施
・第2次選考
→第1次選考の合格者で、出願の際に提出した研究計画書、志望理由書等をもとに面接試問を実施
第1次選考と第2次選考の結果をもとに、最終合格者を決定します。
なお放送大学のホームページでは、第1次選考で行われる筆記試験の過去問題を閲覧することができるので、よかったら参考にしてみて下さい。>>過去問題一覧
入学時期(参考:放送大学 学生募集要項)
・修士全科生(募集人員:500名)
→年に1回、4月のみ(出願期間:8月中旬~8月下旬)
・修士選科生・修士科目生(募集人員:11,000名)
→年に2回、4月・10月(出願期間:6月中旬~9月下旬、11月下旬~3月中旬)
それぞれの詳しい出願期間については、放送大学の学生募集要項を確認してみて下さい。
修了要件について
修士全科生が、修士課程を修了するための要件は以下の通り。
修士全科生の修了要件(参考:放送大学 入学から単位修得、修了までの流れ)
・2年以上在学すること(在学できる期間は5年)
・研究指導8単位+放送科目 or オンライン授業から22単位=30単位以上修得
・修士論文の審査と口頭試問に合格する必要あり
なお、放送大学の授業について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
放送大学の授業ってどんな感じなの?+学習法を紹介【現役学生が解説】
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学費について
修士全科生が放送大学の大学院を修了するまでにかかる学費は、約50万円です。
※修士全科生の学費(参考:放送大学 大学院修士課程を修了したい方)
学費の種類 | 金額 |
入学検定料 | 30,000円 |
入学料 | 48,000円 |
授業料 | 242,000円(1単位:11,000円×22単位) |
研究指導料 | 176,000円(1年間:88,000円×2年) |
合計 | 496,000円 |
注意点
※臨床心理学プログラムは、修得する単位数が他のプログラムより多く実習費用もかかるため、修了するまでにかかる学費は56万円となっています。(入学検定料込み)
修士選科生・科目生の学費は、以下の通り。
修士選科生・科目生の学費(参考:放送大学 入学費用・授業料)
学生の種類 | 入学検定料 | 入学料 | 授業料 | 研究指導料 |
修士選科生 | なし | 18,000円 | 1単位:11,000円 | なし |
修士科目生 | なし | 14,000円 | 1単位:11,000円 | なし |
入学料が安くなるケース
・企業や学校から20名以上集団で修士選科生・科目生として入学を希望する
→1人当たりの入学料が半額
・引き続き、修士選科生・科目生として放送大学に在籍する
→入学料が25%割引
なお、奨学金を借りることも可能です。放送大学で受けられる奨学金については、以下の記事を参考にしてみて下さい。
【社会人もOK】放送大学の学生が借りられる2つの奨学金について解説
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放送大学 大学院の博士後期課程について
次は、博士後期課程について解説していきます。
学べるコースは6つ
放送大学 大学院の博士後期課程は、文化科学研究科 文化科学専攻の下に6つのプログラムがあります。
・生活健康科学プログラム→生活科学や健康科学、社会福祉について学ぶ
・人間科学プログラム→心理学や教育学を中心に学習していく
・社会経営科学プログラム→政治学や経済学、経営学などの社会に関することを学ぶ
・人文学プログラム→日本や世界の歴史や文化を中心に学習
・情報学プログラム→情報システムを中心に学んでいく
・自然科学プログラム→化学や物理学、生物学に関することを学ぶ
詳しい授業科目の内容について知りたい方は、放送大学ホームページ上の授業科目案内からご覧ください。
学生の種類
放送大学大学院の博士後期課程は、博士全科生のみ。
博士全科生は、博士後期課程を修了することを目指して勉強していく学生で修了すると、「博士(学術)」の学位が授与されます。
入学試験・入学時期について
博士全科生として入学するには、以下の入学資格を満たし試験に合格する必要があります。
入学資格(参考:放送大学 学生の種類)
・大学院修士課程を修了した方(修了見込み)または、大学院修士課程を修了した方と同等以上の学力があると認められた方
入学試験(参考:放送大学 学生募集の概要)
・第1次選考
→志望するプログラムの筆記試験を実施(英語読解と小論文試験)
・第2次選考
→第1次選考の合格者で出願の際に提出した研究計画書、志望理由書等をもとに面接試問を実施
その後、第1次選考と第2次選考の結果をもとに最終合格者を決定します。
入学時期(参考:放送大学 学生募集の概要)
・博士全科生(募集人員:15名)
→年に1回、4月のみ(出願期間:8月中旬~8月下旬)
それぞれの詳しい出願期間については、放送大学の学生募集要項を確認してみて下さい。
修了要件について
博士全科生が、博士課程を修了するための要件は以下の通り。
博士全科生の修了要件(参考: 放送大学 学生募集要項)
・3年以上在学すること(在学できる期間は8年)
・基盤研究科目4単位、所属するプログラム以外の基盤研究科目1単位、特定研究科目12単位(17単位)
・博士論文の審査と口頭試問に合格する必要あり
学費について
博士全科生が放送大学の博士課程を修了するまでにかかる学費は、約140万円です。
博士全科生の学費(参考:放送大学 学生募集要項)
学費の種類 | 金額 |
入学検定料 | 30,000円 |
入学料 | 48,000円 |
授業料(基盤研究科目) | 220,000円(1科目:44,000円×5単位) |
研究指導料(特定研究科目) | 1,056,000円(1年間:352,000円×3年) |
合計 | 1,354,000円 |
なお、奨学金を借りることも可能です。放送大学で受けられる奨学金については、以下の記事を参考にしてみて下さい。
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まとめ:まずは修士科目生から入学してみてはいかが?
今回は、放送大学の大学院について解説していきました。
私が感じたのは修士・博士課程ともに学費が安く、忙しい社会人でも学びやすいことです。
なので社会人の方で大学院に興味のある方は、修士科目生で入学しどんな勉強をするのか雰囲気を掴み、修士全科生として再入学するのもありだと思います。
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以上、最後までご覧いただきありがとうございました。