本記事を書いている筆者について
この記事を書いているKikuchiは、令和元年10月に通っていた岩手大学理工学部を入学から1年半で中退し、放送大学へ編入しました。現在は、生活と福祉コースに所属し学士修得を目指して勉強しながら、ブログを書いています。
僕は大学を中退する前に、学生相談室でカウンセリングを2回受けました。この記事は僕が通っていた大学で、学生相談を利用した体験談が元となっています。
実際に利用してみてわかったことですが、大学の学生相談室を利用することって少し勇気がいることですよね?
でも今あなたが、何らかの悩みや不安を抱えているならば絶対に行くべきだと思います。
それでは、早速解説していきます。
学生相談を利用しようと思った3つの理由
僕が大学の学生相談を利用しようと思ったのには、次のような3つの理由があったからです。
学生相談を利用しようと思った3つの理由
①不登校状態で半年間も大学に行っていなかったから
②どうにかして現状を変えたいと思ったから
③授業に出ようと思い始めたから
それでは1つずつ、具体的に詳しく説明していきます。
理由①:不登校状態で半年間も大学に行っていなかったから
自慢ではありませんが大学1年後期(10月~2月)は、ほとんど授業に出席していません。
実験や6人くらいで取り組むゼミなど2科目の授業は出欠確認されるため、出ないと親へ連絡される危険性があったのを理由に頑張って出てましたが、
それ以外のほとんどの授業(9科目くらい)は、履修登録はして1回目の授業は出たけれど2回目以降はサボっていました。
なんで大学の授業に出席せずサボるようになったのかは、国立大学を1年半で辞めて放送大学へ編入したら変化した3つのことで詳しく書きました。
ここでざっくりまとめると、以下のような理由があります。
Kikuchiが大学の授業をサボった2つの理由
(1)人の視線が気になったから(ぼっちだったから)
(2)授業についていけない・つまらないから
まあ2つとも自分の中の問題というか、わがままな面が大きいです。
当時は大学の授業にほとんど出ていませんでしたが、実家から通っていたので家にずっといると親に怪しまれる危険性がありました。
なので、大学の図書館で基本情報技術者試験やTOEICなどの資格取得やブログやFXといった勉強をしたり、自転車で街を適当にぶらついたりと、
とにかく適当に1日を潰して好きなことをやりまくって、生活していました。
何の意味もなく自転車で往復20km走り回ってみたり、反対に何もせず図書館で昼寝をして大学の食堂で飯を食って帰るということをするなど、当時を振り返ると堕落した大学生活で恥ずかしいです。
理由②:どうにかして現状を変えたいと思ったから
適当に毎日の時間を潰す生活も最初はそれなりに楽しかったのですが、あらかたやりたいことを一通りやるとやることがなくなり、同じことの繰り返しになりました。
それに大学の図書館で新聞を読んだり資格取得の勉強するといっても僕の性質上、集中力があまり続かず、せいぜい2~3時間くらいしか時間は潰れません。
街を自転車でぶらつくにしても、大学周辺はぶらつきすぎて飽きたし、県外に行くとしてもお金がかかります。
以前の記事でも少し触れましたが、よく青森に新幹線で往復2万円くらいかけて遊びに行っていました。しかし行き過ぎた結果、20万円くらいあったバイトで稼いだ貯金が7万円くらいまで下がる羽目になるのです。
そのため「これは、さすがにやばいな。現状を何とか変えないと…」と自分でも危機感を感じるようになるわけであります。
理由③:授業に出ようと思い始めたから
焦りと危機感をもった僕は重い腰をようやっと上げ、「授業に出よう!」という決意をします。
大学に通っている以上、授業に出席して勉学に励むことが学生のやるべきことですし、「高い学費を払って大学にきているんだから、授業に出よう」という思いも決意をした理由の1つです。
1年後期は出席確認される2科目以外の授業を出でいなかったので単位を落とし、4単位しか修得出来なかったので、「2年前期は24単位(フル単)・授業は15回出席しよう!」と目標を心に決めて頑張ろうと思いました。
しかし結果は…。
だいたいここまでの流れで予想がつくかもしれませんが、前期の授業開始日から履修登録した科目は全く出席していません。
「2年前期は24単位(フル単)・授業は15回出席しよう!」と心に決めた目標が、たった1日で破られるとは…。
結局、状況としては1年後期より悪化して出席確認がない授業を全くないことを理由に全ての授業をサボることになりました。
僕が授業に出ようといった気持ちが全くなかったわけではありませんが、講義室や教室に行くまでがどうしても出来ずにそのまま図書館や街をぶらつく方に流れていくという感じです。
授業に出れない自分の焦りと先が見えない絶望で、僕の心は疲れていたのです。
ついに学生相談室を利用する決意をする
そんな思いつめられた僕が頼ったのが、大学の「学生相談」です。
学生相談について、新入生オリエンテーションや入学当時に渡された学生生活の手引きでその存在を知っていましたが、あまり使う気にはなれなかったんです。
というのも、「カウンセリングをする=心の病気をもっているということでなんだか恥ずかしい」「心の病気=自分の甘えなのでは?」のような思いが僕の中にあったから。
なので悩みや不安があっても使おうかなと思ったことは、これまで一度もありませんでした。
ですが、そんなことを言っている場合ではないほど自分は本当に追い詰められていましたので、ここで学生相談を利用することを決めます。
僕が学生相談を利用して中退を決意した2つの理由
追い詰められて僕は、ついに大学の学生相談を利用することに。
それで結果的にいうと、大学を中退する決意をすることになりました。
その理由は次の通りです。
大学中退の決断をした2つの理由
①現状を変化させる唯一の方法と思ったから
②自分の思っている気持ちに気づいたから
1つずつ、下で詳しく解説していきます。
①現状を変化させる唯一の方法と思ったから
僕が2回、相談室を利用した際に担当したカウンセラーの方は同じ40歳くらいの女性で、温厚な印象でした。
カウンセラーの方に僕の今の現状「大学の授業に全く出ておらず、不登校状態であること」「人の目線が気になって仕方がない」「将来が不安である」といった話をします。
そうするとカウンセラーの方は僕の話に耳を傾け、特にその間も否定せずに聞いてくれたので、自分の心に抱いていたものを全て吐き出すことができてとてもスッキリしました。
僕が「人の視線が気になる」と相談すると「自意識過剰だ」という一言で済ませることなく、
「大勢の人がいるところでは、スマホとかに集中すれば良いのではないか?」「歩いているときは、傘で顔を隠せばよい」というアドバイスを頂きました。
アドバイス自体も確かに有効なものでしたし、相談したことで大学でぼっちな自分にとっては、久しぶりに家族以外とそれも自分の悩みについて話せたので気分が楽になりました。
ただ僕の場合は、1週間くらい経過するとまた元の悩みを抱えた自分に逆戻りしてしまったんです。相談したことの効果は一時的でした。
それに「人の視線が気になる」ことが解決しても、「授業についていけてない・つまらない」という現状を変えないと根本的な解決にはなりません。
この問題を解決する唯一の方法するには僕がここの大学を辞めて違う大学に行くしかないと薄々、相談をしていて感じるようになるのでありました。
②自分の思っている気持ちに気づいたから
私が「大学の授業に全く出ておらず、不登校状態であること」といったことを相談すると、「授業に出たい気持ちはあるの?」という質問をされました。
「そういう気持ちもありますが、授業がつまらないのが嫌だ」というと、カウンセラーの方は、
「授業に出ないと単位が取れなくて卒業できないよ」「授業に出ないとつまらないか面白いかはわからないよ。とにかく授業に出てみよう」と言われました。
もちろん正論な意見です。
ですが当時の僕としては、
「授業に出なくて良いんだよ」や「辞めるのも選択肢だ」などのことを言って欲しかったんですし、それ以外に魔法のような解決策を聞けると期待していたので、ちょっとショックでした。
もうこの頃から80%中退しようと思っていたんですが、僕にはその決断が出来ずにいたのです。なので、僕としてはその背中を押してほしかったんだと思います。
ショックを感じましたが、それと同時に改めて僕は大学に行くことが自体がもう嫌で仕方がないのだと実感。
授業に出たいという思いは、「周りがみんな授業に出ているから僕もそうしないといけないんだ」ということで動かされているのだと気づいたのです。
当時を振り返ってもわがままな自分の思っていたことなので、これは別にカウンセラーの方が悪いというわけではありません。
ただ知っておいてほしいのは、「カウンセリングをしたからといってすぐに現状の問題を解決することは困難」だということです。
あと、なんでもそうですが一発で問題を解決できる策はないということ。私のようにカウンセラーの方に過度な期待をすることはやめた方がよいです。
学生相談を利用するにはどうしたらいいの?
話はちょっと変わって、大学の学生相談の利用方法について解説していきます。
まず学生相談室の利用予約についてですが、私の大学ではメールか電話で予約してから来ることをオススメしていました。(大学によって異なる場合あり)
ちなみに、Kikuchiはメールで以下のように学生相談を予約しました。
突然のメール失礼いたします。
○○大学○○部○○学科○年 ○○○○と申します。
今回、大学生活の相談をしたいと思いメール致しました。つきましてはいつならば相談することが可能でしょうか。
お忙しい中恐れ入りますが、ご確認いただけますようお願いたします。
○○大学○○部○○学科
○年 ○○○○
メール:○○○○
電話番号:○○○○
このように連絡したところ、「今週の水曜日14時から空いてますよ~」という感じで返信が来て、カウンセリングを受ける日程を決めます。
日程が決定したら自分が何を相談したいかを、スマホのメモ帳でもなんでもいいので書いておきましょう。
自分が何のことで悩んでいるのかを整理できますし、カウンセラーの方に聞きたいことについてまとめられるので、スムーズにカウンセリングが進みます。
なので、後から相談し忘れがあって後悔しないように自分の考えていることはある程度、まとめておきましょう。
学生相談室でのカウンセリングはどんな感じなの?
カウンセリングは、カウンセラーの方と僕の1対1で行われました。
私の担当は40歳くらいの温厚な印象の女性でしたが、僕のいた大学では他にも4人のカウンセラーさんがいるようです。
カウンセラーの指名は初めて利用する場合はできないようですが、2回目以降はカウンセラーのスケジュール次第で可能とのこと。
まず、僕は予約で指定された日程・時間を守り、最初に指定された学内の保健センターに行きました。
そこで学生相談を予約したことを保健センターの職員(女性の看護師?のようだった)に伝えると、「少し待っていてね」と言われ電話で相談室に予約の確認をしていました。
ちなみに連絡して3分くらい待っている間は、「カウンセリングは初めて利用するのか?」「緊張している?」とか看護師さんが会話をして、僕を和ませてくれました。
保健センターで2分くらい待っていると、相談室の準備が整ったということでその場所に向かい、ノックをして軽く挨拶を済ませてイスに座ります。
カウンセラーの方は中年の女性の方で、軽く自己紹介を行うと最初からいきなり相談が始めるというわけではなく、雑談からスタート。
いわゆる、「アイスブレイク」っていうやつです。
5分くらい雑談したら、まずアンケートを書かされました。「どんなことについて相談したいか?」「なぜそのことについて相談したいのか?」などを選択肢の中から選びます。
私は、※「学業不振」「不登校」「将来が不安だから」という選択肢にチェックしました。
※筆者の記憶力の劣化により当時と異なる部分があると思いますが、勘弁してください。
その後、アンケートの内容をもとにカウンセリングが進み1時間ほどで終了。
だいたいカウンセリングは1時間が目安となっていますが、15分くらい延長することもあるとのこと。人によっては、次回のカウンセリング予約をする人もいるそうです。
Kikuchiの場合は、大学へ不登校でいることを相談するために学生相談を利用しましたが、それ以外にも人間関係や進路のこと、心の悩みなど基本的にどんなことでも相談に応じてくれます。
まとめ:学生相談は無料なので気軽に利用してみては?
今回は、学生相談を実際に利用した僕の体験談について語りました。
僕から最後に伝えたいことは、2つ。
・悩みがある・心がなんか晴れないならば、気軽に利用しよう!
・カウンセリングは、無料だから何度も使おう!
どんなことでもカウンセラーの方は、否定せずに悩みを聞いてくれます。
問題の解決につながるとは限りませんが、気持ち的には多少は楽になりますよ。
それと、忘れていけないのがカウンセリングは無料ということ。
心療内科とかの病院や街でカウンセリングを受けようとなるとお金がかかりますが、大学ならばタダなんです。
年間数十~百万円と高い学費を払っているんだから、少しでも元を取るために大学で活用できるものは使いましょう。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。