こういった悩みにお答えします。
本記事を書いている筆者について
この記事を書いているKikuchiは、令和元年10月に通っていた岩手大学理工学部を入学から1年半で中退し、放送大学へ編入しました。
現在は、生活と福祉コースに所属し学士修得を目指して勉強しながら、ブログを書いています。
以前の記事で、僕がどのように大学を中退をしたのか退学するまでの流れや手続きについて解説しました。
【体験談】大学を退学(中退)するまでの5つの流れと3つの注意点とは?
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でも、「退学届を出したからあとは何もしなくてOK」というわけではありません。
大学を退学する際にやらなければならないのが、借りる必要がなくなった奨学金の振り込みを停止してもらう手続きをする必要があります。
そこで今回は、奨学金の手続きの流れや方法について僕の実体験をもとに解説していきます。
ちなみに僕は日本学生支援機構の奨学金を借りていました。日本学生支援機構以外から奨学金を借りている場合は、また違った手続きになるので注意が必要です。
大学を中退する際に行う奨学金手続きの流れ
手続きの流れは、以下の通り。
その①:大学の学生課に行き「異動願(届)」をもらう
その②:奨学金の返還手続きをするための書類が届く
その③:口座振替(リレー口座)加入申込書を金融機関へ提出する
その④:リレー口座の加入申込書(控え・コピー)を大学へ提出する
その①:大学の学生課に行き「異動願(届)」をもらう
大学を退学することを決断したら、早めのうちに学生課の奨学金を担当する窓口に行って大学を中退することを伝えましょう。
なぜならば奨学金の振り込み停止手続きは、1日や2日でできるものではないからです。
手続きすることを忘れてしまうと借りる必要のない奨学金が振り込み続けてしまうので、そうならないように出来るだけ早めに手続きを行いましょう。
ちなみに僕は退学届をもらいに行った日に、学生課の奨学金を担当する窓口に行きました。
※ちなみに異動届はこんな感じです。
異動届を提出した後に窓口の人からは、「郵便で1ヶ月ぐらいに奨学金を返還するための書類が来ますよ~」と説明を受けてとりあえず、一旦手続きは終了。
書類が送られてくるのをしばらく待ちます。
その②:奨学金の返還手続きをするための書類が届く
大学の窓口で言われた通りだいたい1ヶ月したら、郵便で日本学生支援機構から奨学金の返還手続きをするための書類が入った封筒が届きました。
届いた封筒の中には、「返還のてびき」「口座振替(リレー口座)加入申込書」「貸与奨学金返還確認票」が入っています。
確認票で住所や氏名、電話番号などに変更がある場合は、在学していた大学に問い合わせする必要があります。
特に間違いが無ければ、あとは基本的に「返還のてびき」に書いてある通り手続きすればOK。
次は、奨学金の返還手続きをするための「口座振替(リレー口座)加入申込書」に必要事項を記入します。
その③:口座振替(リレー口座)加入申込書を金融機関へ提出する
口座振替(リレー口座)加入申込書は、記入例と返還のてびきを参考に記入します。
ゆうちょ銀行口座で加入する場合とそれ以外の金融機関で口座を加入する場合で記入する欄が違うため、注意が必要です。
奨学金が振り込まれていた銀行口座を使って返還しても、問題はありません。
リレー口座の申込書に記入漏れやミスがないか確認したら、口座を加入する金融機関に申込書を持っていきます。
銀行の窓口で「奨学金のリレー口座の加入手続きをお願いします!」と言うと対応してくれました。
そこまで混雑していなかったためか、だいたい5分くらいで手続きは完了。
その④:リレー口座の加入申込書(控え・コピー)を大学へ提出する
最後に、金融機関でもらった※リレー口座の申込書(控え)をコピーし、大学の方に提出します。
※間違ってもリレー口座の申込書(控え)の原本を渡さないように注意しましょう。
奨学金を担当する窓口に行き、「リレー口座の申込書(控え・コピー)を提出しに来ました」と言えばOKです。
ちなみに手続きを完了して約1ヶ月ぐらいに日本学生支援機構から、「リレー口座の加入通知」の知らせが郵便で送られてきます。
奨学金の返還は、貸与終了の翌月から数えて7か月目の月から始まります。
奨学金の返還がスタートする1ヶ月ぐらい前に、下の画像のような「返還開始のお知らせ」が送られてきます。
奨学金手続きに関するQ&A
以下の質問に答えていきます。
①:編入・転学先の学校でも奨学金を借りたいです
②:奨学金を返還するのが難しいです
①:編入・転学先の学校でも奨学金を借りたいです
結論から言うと、ひきつづき奨学金を貸与することが可能です。
ただ、転学先でも奨学金を継続するための申請や今まで在学していた学校と転学先の学校両方の許可などが必要になる場合があります。
詳しく知りたい方は、日本学生支援機構の「転学・編入学」のページをご確認ください。
②:奨学金を返還するのが難しいです
以下の3つの制度を活用してみてはいかがでしょうか?
(1)在学猶予
→届出を申請することによって、奨学金の返還を待ってもらえる制度
(2)減額返還
→月々の返還する金額を1/2か1/3に減らせる制度
(3)返還期限猶予
→月々の返還を先送りすることができる制度
(1)在学猶予は、大学・大学院、専門学校に通う学生など正規の学生であれば申請できる制度です。
(2)減額返還と(3)返還期限猶予の制度を使うと、返還期間が延長されることになります。
また制度を使える条件は、経済的に奨学金の返還が困難になった場合に限られています。詳しくは、日本学生支援機構の「返還が難しいとき」をご覧ください。
まとめ:大学を中退する際は、奨学金手続きを忘れずにやりましょう
今回は、奨学金の手続きの流れや方法について僕の実体験をもとに解説していきました。
大学を退学する際は、退学届を提出するだけでなく、奨学金の手続きを忘れず早めのうちに手続きを行うことが大切です。
また人によっては、退学届を提出する時と違って申請が少し複雑に感じる部分があります。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。