今、ネットや書籍などで話題沸騰中のFIRE(経済的自立・早期リタイア)。
「早期に仕事を辞めて自由に暮らせる生き方」として気になっているという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、FIREについて以下の内容を解説していきます。
本記事の内容
- そもそもFIREとは?
- FIRE実現のためにすべきこと・注意すべきこと
- FIREを詳しく学べるオススメな書籍
FIREについて興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください!
そもそもFIREとは?
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉で、直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味です。
FIREの正式名称
- Financial(経済的)
- Independence(自立)
- Retire(退職)
- Early(早期)
FIREは、アメリカの若い世代の人たちから始まった新しいライフスタイルおよびムーブメントのことを指します。
FIREの基本的な考え方
- 自分の時間を大切にするため会社を早期退職
- 仕事に依存せず経済的にも自由を手に入れる
- 投資などで得たお金で経済的な自立を目指す
FIREは何のために稼いでいるのか悩む人が増えている現代社会において、自分の時間を大切にして自由を取り戻す行動だと言えます。
最近では「FIRE的生き方」はSNSやニュースなどでも話題になっていて、FIREを目指すFIRE女子も登場しているほどです。
FIREと早期退職は何が違うの?
FIREと早期退職は、定年を迎える前に会社を辞めるという点では同じです。
ただ、以下の2点に関して明確な違いがあります。
FIREと早期退職の違い
- 退職までの資産形成方法
- 老後資金の調達方法
早期退職の場合、毎月の給料を貯金や年金の積み立てにより資産を形成し、貯金と年金を切り崩しながら退職後の生活を送るというのが一般的です。
また、会社によっては給料から毎月天引きされている年金から退職時に勤続年数に応じた退職金を受け取ることもあるでしょう。
しかしFIREの場合、投資などを活用することでお金を生み出しながら生活するのです。
FIRE実現のためにすべき6つのこと
会社に縛られず収入を得て好きなことができるFIRE的生き方は、テレビやSNSを中心に20~30代の若い世代を中心に注目を集めつつあります。
しかし、FIREはやりたいと思ったらすぐ達成できるというわけではなく、計画をきちんと立てたうえで長期的に取り組むことが重要です。
FIREを実現するために今からできることは、以下6つの通りです。
FIRE実現のためにすべき6つのこと
- 本を読んでイメージを掴む
- 目標資金を明確にする
- 支出をチェックする
- 資産を把握する
- 投資について学ぶ
- 副業について学ぶ
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1. 本を読んでイメージを掴む
本を読むことでFIREについてイメージしやすくなりますし、FIRE成功に導くための方法も体系的に知れます。
FIREに関する本の著者は自分自身もFIREしており、自分に合った方法を分かりやすく解説しているのが特徴です。
なおFIREについて学べるおすすめの書籍を知りたい方は、本記事内の「FIREを詳しく学べるオススメな2つの書籍」をご参照ください。
2. 目標資金を明確にする
本を読んでFIREについてなんとなくイメージできたら、次はFIREの目標金額に設定します。
目標金額を設定するうえで、ポイントとなるのが4%ルールです。
4%ルールとは、年間生活費の25倍の資産を生み出せば年利4%の投資運用益で生活費をまかなえるというFIRE成功の指標です。
4%ルールの考え方
- 生活費1年分 × 25倍 = FIRE達成の目標資産額
- FIRE達成における目標の資産額 × 4% = 投資運用益
- 生活費1年分 = 投資で得た利益
上記の考え方に基づいてFIREのゴールとなる目標金額を設定すると、以下の通りとなります。
例:毎月の生活費が18万円のOLがFIREする場合
- FIRE達成の目標資産額 = 18(万円)× 12(月)× 25(年間)= 5,400万円
- 投資運用益 = 5,400(万円)× 0.04 = 216万円
- 生活費1年分 = 216万円
彼女の場合、資産運用などで得たお金が毎月18万円以上になればFIREが成功している状態と言えます。
しかし、4%ルールというのはあくまで指標であることを考慮しなければなりません。
3. 支出をチェックする
FIREを実行するためには、自分の支出状況をきちんと把握する必要があります。
これからFIREを目指すのであれば、支出状況を確認したうえで毎月かかる固定費を見直すこともポイントです。
暮らしの固定費一例
- 電気料金
- インターネット料金
- スマホ料金
- 保険料
不要なサービスの解約や安いプランへの乗り換えなど、固定費から生活費を見直ししてみましょう。
4. 資産を把握する
「あなたの手元にいくらお金が残っているのか」現時点の資産状況を把握することもFIREを目指すためには必要です。
今ある資金を定期的にチェックすることでFIREの進捗や計画の見直ししやすくなります。
ただし、加入している保険は資産ではありませんのでご注意が必要です。
5. 投資を学ぶ
FIREするために投資の勉強は欠かせません。投資は「お金がお金を生むマネーマシン」とも言われています。
FIREでは、自分の生活費が資産運用で得た配当金(リターン)よりも上回ることで初めてFIREを達成できたと言えるのです。
主な資産運用の種類
- 株式投資
- 米国インデックス投資
- NISA・つみたてNISA
- 不動産投資
- 金・プラチナ積み立て
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
投資の中には少額から積み立てられる定額プランもあるため、FIREを目指す場合は少しずつ基礎知識から調べてみましょう。
米国インデックス投資に関するオススメの書籍
6. 投資資金を増やすため副業を学ぶ
FIREでは一般的に投資で得た配当金をさらに投資に回していきますが、副業で得た利益を投資に回すのもオススメです。
自分の得意を必要としている人に届けられるよう勉強してみたり、実際にいくつか副業挑戦したりしてみましょう。
副業に関するオススメの書籍
FIREで注意すべき3つのこと
インターネットや書籍などで様々なFIREの方法が出回っていますが、どの方法を実践するにしても以下3つのポイントは必ず注意しましょう。
FIREで注意すべき3つのこと
- 収支を把握しない
- 過剰な節約をする
- 投機に手を出す
下で1つずつ見ていきましょう。
1. 収支を把握しない
収支を把握せずいきなりFIREにチャレンジするのはNGです。
自分の収支を把握せずに始めると投資資金を得るために今よりも生活が苦しくなってしまうなど、FIREの本質である「豊かな生活」から逸れてしまいかねません。
「投資資金がいくらあるのか」や「リボ払いやローンなど借金の有無」などにも目を向けたうえで、FIREに向けた計画をじっくり立てるのが最適です。
2.過剰な節約をしない
FIREを推奨する情報の中には安いもやしや100円均一のボディーソープを使うなど、「過剰な節約で貯蓄率を上げて浮いたお金で投資する」というものも見受けられます。
上記のような過剰節約で、5~10年ベースでFIREを続けられるでしょうか?
3.投機には手を出さない
FIREを堅実に安全に目指したい女性ほど、投機による資産運用はおすすめしません。
投機とは、価格変動を予測しながら短期間で売買する資産運用方法で、短期の売買となりやすいFXや仮想通貨などがその例です。
投機は短期間での値幅変動が大きいだけでなく、値下がりで慌ててしまい売却の判断を誤って大損しまうことが予想されます。
FIREを詳しく学べるオススメな2つの書籍
FIREを詳しく学べるオススメな書籍は、以下の2冊です。
FIREを詳しく学べるオススメな2つの書籍
- FIRE 最強の早期リタイア術
- 本気でFIREをめざす人のための資産形成入門
それぞれの書籍について詳しく解説していきます。
1.FIRE 最強の早期リタイア術
「FIREムーブメント」の第一人者である30代女性のシェン・クリスティー氏が著者の本書は、FIRE本の中でも数少ない女性が執筆した本です。
昔は貧困家庭で生活をしていた彼女は、投資に関する知識もない状態だったという点に驚機や共感を得られるでしょう。
「心配性」だという彼女はFIREの準備を堅実にコツコツ行った結果、現在では世界を旅する自由な生活を送っています。
2.本気でFIREをめざす人のための資産形成入門
入社当日に「30歳でアーリーリタイアする」ことを決意し、見事実現したブロガー穂高唯希さんの書籍です。
誰もが知っているような大手企業に勤めながら、着実にFIREを目指して実現した著者のFIREを決意した日からの軌跡や日常生活が実話ベースで紹介されています。
本書では無理のないFIREのやり方を提示してくれているため、FIREしたくてもできるかどうか不安な人にとって勇気がもらえる1冊となるでしょう。
まとめ
今回は、FIREについて詳しく解説していきました。
FIREはやるべきことをきちんと行ったうえで、目標に向けて長期的にコツコツお金を投資運用すれば誰でも目指せるライフスタイルです。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。