

こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
・ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違い【主に4つ】
・初心者はITパスポート試験と基本情報技術者試験どちらを受験するべきか?
本記事を書いている筆者について
この記事を書いているKikuchiは、令和元年10月に通っていた岩手大学理工学部を入学から1年半で中退し、放送大学へ編入しました。現在は、生活と福祉コースに所属し学士修得を目指して勉強しながら、ブログを書いています。
今回は、ITパスポートと基本情報技術者試験について解説していきます。
ちなみに本記事の筆者はどちらの試験も受験経験があり、ITパスポート試験は合格していて資格を持っています。

ITパスポートの合格証書
記事では、2つの試験の違いと初めて情報系の資格試験を受験する方はどちらの試験を受験すべきなのかを徹底解説していきます。

それでは早速、見ていきましょう!
目次
ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違いは4つ

2つの試験の違いは、大きくまとめると4つあります。
・難易度
・試験範囲
・試験形式
・試験日程
①:難易度
ITパスポート試験と比較して基本情報技術者試験の方が、圧倒的に難しいです。
試験を主催している情報処理推進機構(IPA)によると、4段階レベルでITパスポート試験はレベル1と定められているのに対して、基本情報技術者試験ではレベル2と定められています。

合格率もITパスポート試験では平均50%台と高い水準であるのに対し、基本情報技術者試験は平均20~30%台と圧倒的に低くなっています。
ITパスポート試験の合格率(参考:ITパスポート試験 過去の統計資料)
開催年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
平成27年 | 73,185人 | 34,696人 | 47.4% |
平成28年 | 77,765人 | 37,570人 | 48.3% |
平成29年 | 84,235人 | 42,432人 | 50.4% |
平成30年 | 95,187人 | 49,221人 | 51.7% |
令和元年 | 103,812人 | 56,323人 | 54.3% |
基本情報技術者試験の合格率(参考:IPA 情報処理技術者試験 統計情報)
開催年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
平成27年 | 101,221人 | 26,109人 | 25.8% |
平成28年 | 99,999人 | 26,591人 | 26.6% |
平成29年 | 105,252人 | 23,288人 | 22.1% |
平成30年 | 111,381人 | 28,552人 | 25.6% |
令和元年 | 121,556人 | 31,224人 | 25.7% |
②:試験範囲
ITパスポート試験と比べて基本情報技術者試験の方が、より深く知識を問われる問題が多くなっています。
2つの試験ともにテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系から問題が出題されるのに変わりはありませんが、各分野ごとに問われる範囲が広くなっているのです。
特にITパスポート試験ではあまり問われないアルゴリズムやプログラム言語の問題が出題されるため、毎年のように受験者を苦しめる鬼門となっています。

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③:試験形式
2つの試験形式の違い
試験の概要 | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
試験時間 | 120分 | 300分(午前・午後、各150分) |
問題数 | 100問 | 80問 |
試験形式 | CBT方式 | ※午前:四肢択一式、午後:多肢選択式 |
ITパスポート試験の場合、試験時間は120分。
問題数は全100問で、CBT方式(コンピュータに表示された試験問題をマウスやキーボードを用いて解答)で行います。

問題数は午前試験が全80問で四肢択一式、午後試験は多肢選択式でどちらも鉛筆やシャーペンで解答をマークシートにマークしていきます。
※令和2年度10月試験は、新型コロナウイルスによる影響で令和2年度中(令和2年12月~令和3年3月)の複数日にCBT方式で実施することになりました。(参考:IPA SG、FEのCBT方式での実施について)
➃:試験日程
ITパスポート試験は、自分が受けたい試験会場・試験日時をある程度好きなように決めて受験することができます。
毎月試験は開催されていますし、試験日の3日前までなら試験会場・日時ともに変更することが可能です。(変更回数に制限はないが、初回申込日から1年まで)
なので、「自信がないからもう少し勉強してから受験しよう」や「もう十分勉強したから、予定を変えて来週受けよう」と言うことが出来るのです。

一方、基本情報技術者試験の場合、毎年4月と10月の年2回でしか開催されません。
ITパスポート試験と比べて受験チャンスが少ない分、日程を考えて計画的に勉強を進める必要があります。
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初心者はITパスポートと基本情報技術者試験のどちらを受けるべき?

私の考えとしては、ITパスポート試験を最初に受けた方が良いと思います。

先ほども触れましたが、問われるITの知識に違いはなくても基本情報技術者試験の方がより深く知識を問われる問題が多く、難易度が格段にアップしています。
なので、初心者はITパスポート試験をまず受験してみて、ある程度ITの知識を覚えてから基本情報技術者試験を受験することをオススメします。
ITパスポート試験の詳しい勉強法は下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方は読んでみてください。
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まとめ:ITパスポート試験と基本情報技術者試験はレベルが違う

今回は、ITパスポート試験と基本情報技術者試験の違いについてまとめてみました。
どちらの試験も同じ情報処理推進機構(IPA)主催していますが、難易度、試験範囲、試験形式などで大きく異なっています。

ITの知識を備えておきたいと考えるならITパスポート試験を、エンジニアを目指しているなら基本情報技術者試験で合格を目指して頑張ってみてはいかがでしょうか?
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以上、最後までご覧いただきありがとうございました。